手   紙

−手紙文を書くときに心がけることは?
●まず頭語を書き,前付けのあいさつを書く
   頭語は「拝啓」が一般的です。けれども,親しい間柄や女性の場合なら「こんにちは」「○○さん」などと語りかける言葉にしてもよいでしょう。前付けでは,時候のあいさつや相手の安否をたずね,最後にこちらの近況を記します。三〜四行にまとめましょう。
●あいさつの次に用件(主文)を
   主文は,「さて」「このたび」などと起こせばスムーズに書けます。親しい間柄なら「さっそくですが」などとすれば,くだけた感じが伝わります。
●用件を書き終えたら結びの言葉(末文)を
   「まずはご報告(お祝い・お詫びなど)まで」 「今後ともよろしくお願いします」などと結びます。相手の健康を気遣う言葉,活躍を祈る言葉を書けば,心のこもったものになります。
●最後に結語を書く
   女性の場合や親しい間柄なら「さようなら」「ではまた」などとするのもよいでしょう。
●後付けは必ず書く
   日付,発信人の名前,あて名を書きます。補足したい用件があるときは「追伸」「二伸」「追記」などとし,あて名から一〜二行あげ,本文より少し下げて小さめの文字で書きます。
●手紙の基本的な構成と書き方
拝啓  頭語(一行目の頭から書き起こします)
   春風が肌に心地よく感じられるころとなりまし
た。
   伯父様,伯母様をはじめご家族の皆様もお変わ
りなくお過ごしのことと存じます。お陰様で私た
ち家族も元気で過ごしております。
   さて,本日は娘の入学に際し,素敵なランドセ
ルをいただき,ありがとうごさいます。愛美はも
う大喜びで,背中に背負っては,はやく学校が始
まらないかとはしゃいでいます。
   伯父様と伯母様のやさしいお心づかい,いつも
のことながら感謝いたします。これからも何かと
お世話になるかと思われますが,どうぞよろしく
お願いいたします。
   過ごしやすい季節とはいえ,お二人ともお風邪
など召されませぬよう,お体をご自愛ください。
健一からもようしくお礼を申し上げるようにとの
ことでございます。まずは取り急ぎお礼まで。
                                                      かしこ
三月二十三日
                                                        愛子
伯父様
伯母様