電   話

−電話を取り次ぐときに気をつけたいことは?
●電話を保留にするのは三十秒が限度
   自分以外の人にかかってきた電話を受けたときには,「ただいま代わりますので,少々お待ちください」と伝えます。電話を保留にして,すばやく本人に知らせますが,相手を待たせるのは三十秒が限度。本人がトイレに入っていたり,すぐに電話口に出られない状況なら「ちょっと手が離せない用事をしていますので,折り返しこちらからご連絡申し上げましょうか」と尋ねるのが礼儀です。相手が外出先から電話をかけているようであれば「では,恐れ入りますが十分後にかけ直していただけますか」と頼んでも差し支えありません。
●伝言を頼まれたらきちんとメモをとっておく
   本人が不在の場合は「申し訳ございません。外出しておりまして○時には帰ってくる予定ですが」と答えます。状況に応じて相手にかけ直してもらうか,伝言を受けるかを決めましょう。伝言を頼まれたら,相手の氏名と用件に加え,電話番号も念のために聞いておきます。伝言はメモを取り,内容をその場で復唱すれば相手も安心するはず。電話を切ったら,電話がかかってきた時間をメモに明記し,伝言内容をもれなく本人に伝えます。

−相手が不在のときはどうすればいい?
●帰宅時間をたずねてこちらから再度電話する
   電話をかけたときに相手が留守だった場合,家族の方に「帰りましたらお電話しましょうか」と言われても,何時頃に戻るのかを確認して「では,○時におかけ直しいたします」と申し出るのが基本ですが,とくに本人と直接話す必要がないのなら,伝言をお願いします。

留守番電話やファクシミリの上手な使い方
   一人暮らしの場合や留守がちな家庭では,留守番電話をつけることが多くなりました。慣れないうちはメッセージを吹き込むことに躊躇してしまいますが,無言で切ってしまっては相手も誰からの連絡かわからずむなしい思いをするでしょう。せっかくの留守番機能ですから,名前と用件,こちらの連絡先を手短かに話します。
   最近は,一般家庭でもファクシミリが使われるようになってきています。早さ,気軽さ,印象の強さなどを考えると,その魅力はまだまだ未知数です。たとえば,友人の誕生日にバースデー・カードならぬバースデー・ファクシミリ通信や,大勢が寄せ書きをしたい場合に,仲間の家のファクシミリを次々に回していけば一か所に集まらなくても寄せ書きを完成させることができます。ただし,礼を尽くしたいとき,重要な伝達には不向きですし,失礼になることも心得ておきましょう。ファクシミリはあくまでも機能性,緊急性の連絡手段です。