−ハネムーンの旅先からの便りやおみやげは?
●旅先からは絵葉書でお礼を
新婚旅行の旅先からは実家をはじめ,お世話になった方々に,お礼と無事に旅をたのしんでいることを伝える絵葉書を出しましょう。そのためにもアドレス帳はハネムーンの必携品の一つです。絵葉書は二人の連名で出します。また,父母には電話で元気な声と感謝の心を伝える思いやりも大切です。
おみやげは,誰と誰にあげたいか,何がいいかを前もってリストを作っておくといいでしょう。ガイドブックなどにはその土地の名産品やみやげものの店も載っているので,相手の好みに合いそうなものや予算を調べておきます。その国らしいユニークなものは,みやげもの店よりも専門店やスーパーのほうが豊富にあります。また有名な名産品は,出発前に注文して帰国してから受け取る便利なシステムも。あとで慌てないために,おみやげは少し余分に買っておきましょう。
−新生活の第一歩は?
●あいさつまわりが新生活の第一歩
親元から独立し新しい家庭を築いたら,おつき合いも独立した夫婦として行うことになります。新生活スタート直後の実家へのあいさつ,仲人へのお礼の訪問がその第一歩。親戚などへのあいさつまわりも,独立した夫婦としてのおつき合いの始まりの手続きといえるでしょう。今後は,冠婚葬祭のつき合いや中元,歳暮などの贈答も新夫婦独自の立場で行います。
●新居が新生活のスタートの拠点
ハネムーンから帰り着くのは,もちろん二人の新生活の拠点となる新居です。新居に着いたら,双方の実家などに電話して無事帰ったこととお礼を述べます。
また,近所へのあいさつをしていなければ,できるだけ早く二人そろって伺いましょう。管理人のいる集合住宅なら第一に管理人室へ。続いて両隣と上下階のお宅へもあいさつします。一戸建の場合は両隣とお向かい,それに土地が接しているお宅へは伺いましょう。あいさつにはタオルや石鹸など小ぎれいな実用品を持参します。のし紙は十本結び切りにし,表書きは「ごあいさつ」とします。なお,ご近所の方と顔を合わせたら積極的にあいさつし,気分よくつき合う姿勢が大切です。
−結婚祝いをいただいた方へのお礼は?
●お祝いをいただいた方へは内祝いを
披露宴に招かなかった方でお祝いをくださったり,お世話になった方たちには,感謝の気持ちを込めて内祝いを贈ります。
いただいた金品の半額程度のものを贈るのが一般的で,上には薄く,下には厚くと考えます。表書きは「内祝」とし,夫婦の姓名を書きます。ていねいにしたい方へは直接持参するのが本来のマナーですが,遠方の場合は礼状を添えて送りましょう。挙式一か月以内には届くようにしたいものです。親の友人,知人などで祝ってくださった方にも,本人二人から内祝いと挨拶状を贈ることを忘れずに。
なお,贈りもれのないよう,お祝いをいただいたら名前と住所を記録しておくと便利です。
●新居でのもてなしも
式当日の世話係や親しい友人などは,内祝いを贈るよりも新居に招いて,新夫婦の手料理でもてなすほうがいいでしょう。
一度に招くことができなくても,グループごとに分けて何回かホームパーティを開いてみては。新夫婦の友人たちが同席することで,交友の輪も広がります。
−結婚通知,記念写真は誰々におくればいい?
●結婚通知状は年賀状を交換している間柄に送る
結婚通知状を出すのは,年賀状を交換しているプライベートな間柄と考えればいいでしょう。新居の通知もかねているので,披露宴に招いた方にも出します。その場合は列席へのお礼とお祝いに対してのお礼を書き添えるのを忘れずに。文面は,いつ,どこで結婚したか,媒酌人をお願いしたときは誰の媒酌によったか,姓が変わった人は旧姓も記します。
結婚通知状は,遅くとも挙式後一か月以内には出しましょう。挙式後はあれこれ忙しいので,挙式前に印刷しておくといいでしょう。
なお,ビジネス上の関係者などには,季節のあいさつのついでに「結婚して住所が変わりました」とひと言書き添えればいいでしょう。
●記念写真は写っている人全員に
記念写真は,一家に一枚でいいですから,写っている人全員に贈ります。それぞれの親と祖父母には,親族の集合写真だけでなく,二人だけの記念写真も贈りたいものです。予算が足りなくなった場合は,二人の記念写真は父母と媒酌人に贈り,そのほかの親戚へはスナップ写真でもいいでしょう。