結婚式・披露宴(主催者)

−記念撮影の並び方は?
●挙式のあとに親族一同と記念撮影を
   式が終ると,そのまま一同写場に移動し,記念撮影をするのが一般的です。最初に親族一同で記念撮影し,そのあと,新郎新婦二人の記念撮影に移ります。撮影についての細かなことは式場のカメラマンが指示してくれるので,それに従えば間違いありません。
   合同写真の場合の並び方は,前列中央に新郎新婦が座り,その両脇に媒酌人夫妻,その外側に父母が並びます。あとはなるべく関係の深い人が前にくるようにしながら後列に並びます。教会式の場合は,司式の牧師,神父さんにも入ってもらいましょう。

−親族紹介はいつ,どのように?
●親族紹介は記念撮影のあとに
   一般的な場合,挙式後の記念撮影が終わると,挙式前までは別々だった親族の控室の仕切りが取り払われ,一室になっているはずです。ここで,披露宴が始まるまでの間に親族の紹介をします。しかし最近では,時間や控室の都合で,挙式前にすませる式場もあるようです。また,挙式に引き続き,司式者が親族の顔合わせをすることもあります。
   双方の親族が向き合う形になり,媒酌人が下手に立って,先に新郎の父を新婦側の親族に紹介します。あとは,新郎もしくは父親から,自分のほうの親族を身近な人から紹介します。新郎側がすんだら,再び媒酌人が新婦の父を新郎側に紹介し,そのあとは新婦か父にまかせます。 「兄の○○です」というように,本人との関係と名前を述べますが,簡単に職業や学校などを加えてもいいでしょう。全員の紹介が終わったら,媒酌人が「幾久しくご厚情を」と結びます。あとは,互いに先方の親族とも打ちとけて歓談するように努めましょう。
   人前式やキリスト教の場合など,式に続けて親族紹介を行うときは,証人ではなく本人ふたりが紹介役を務めてもいいでしょう。

−披露宴開宴までの心得は?
●招待客が見えたら出席へのお礼を
   記念撮影,親族の紹介がすむころには,披露宴に出席してくださる招待客が控室にいらしているころです。父母,媒酌人夫妻,親戚など招待する側の人々は,控室に出向いて招待客をお迎えします。
   本人二人はあまり動き回らなくてもいいですが,招待客が見えたら出席へのお礼お祝いに対する感謝の言葉を述べます。本人に代って,父母や兄弟に招待客のもてなしをお願いしましょう。父母や兄弟は,招待客には分け隔てなくあいさつをしながら,手持ちぶさたの方に積極的に話しかけたり,飲み物をすすめたりします。
   また,祝電の整理や司会者などとの打ち合わせが残っていれば,この間にしなくてはなりません。
●招待客の入場は感謝の気持ちで迎える
   開宴の時間が近づくと係が知らせてくれますから,会場入り口で招待客の入場を迎えます。新郎新婦を中心に,左右に媒酌人夫妻,その外側に父母が並びます。新郎新婦は,和装なら扇子を持ち,洋装の場合は,新婦はブーケを手にして立ちます。入場する招待客には感謝の気持ちで軽く頭を下げましょう。

ハネムーンをかねた海外での結婚式
   ハネムーンをかねて,海外で挙式するカップルも増えています。旅行会社や企画会社のハネムーンツアーの中に結婚式が組み込まれたものがあるので,これを利用するのが便利で安心です。
   人気のツアーは,ハワイ,グアム,オーストラリアなどの教会で挙式するプラン。カナダやヨーロッパのツアーもあります。いずれもハネムーンの旅行先としても人気の場所を配慮したプランとなっています。ハワイなどには日本の貸衣装店もあり,準備するのは結婚指輪だけでOKというところもありますが,ほとんどの国では衣装は自分で用意するものなので,旅行会社によく問い合わせておきましょう。また原則として,祝祭日,日曜日,クリスマスには挙式できませんが,いつでも何時でも挙式できるラスベガスツアーもあります。
   外国での挙式は現地の慣習に従うのがマナー。宗派や国によって手続きが違いますし,整える書類もいろいろなので事前によく調べて準備を整えて出かけましょう。
   また,二人だけで結婚式を挙げた場合,本来なら式に参列したかったはずの家族や友人,知人に現地から絵ハガ
キを出すなどの配慮を忘れないようにしましょう。たとえば,出発前にふたりだけの結婚式に至ったいきさつなどを記した結婚通知状を印刷し,宛て先も書き入れて持っていき,現地の切手を貼って投函するのも一つの方法。また,帰ってから結婚式の写真を添えて結婚通知を出すなど,周囲の人たちへの感謝と喜びの気持ちを伝えます。