結婚式・披露宴(主催者)

−自宅結婚式の場合は?
●自宅結婚式では杯事が中心に
   日本の故事にならった結婚式です。近ごろは少なくなりましたが,家や地方によっては,今でも行れています。三三九度の杯事の原点はこの自宅結婚式にあり,その杯事の酌をするのが媒酌人です。
   新郎の家で挙式をするのがかつての方法で,花嫁は自宅で衣装を整え,媒酌人に付き添われて式場となる新郎宅へ向かったものです。現在は,料亭など日本座敷のあるところや,専門の家を使うこともあります。
   式場とする部屋の床の間には,長熨斗,神饌をのせた三方を置き,めでたい絵柄の掛け軸を掛け,島台などを飾ります。
   自宅結婚式の場合,式次第や式場のつくり方は地方や家などによって違いがありますが,式の中心は杯事です。また,かつては日本座敷の床の間の前で行われましたが,現代風にアレンジし,洋室で杯事を中心にした儀式にしてもいいと思われます。
@入場
   参列者が席に着いた後,新郎が媒酌人とともに入室し上座右側に座ります。続いて媒酌人婦人に付き添われて新婦が入場し,新郎と対座します。
A媒酌人による開式宣言
B三三九度の杯
   雄蝶,雌蝶と呼ばれる二人の酌人により,神酒がつがれ,杯を交わします。
C宣言
   媒酌人が,二人が夫婦になったことを宣言します。
D新郎新婦席改め
   床の間を背にして並んで座ります。
E親子,親族固めの杯
   新婦が飲み干した杯で新郎側親族が,新郎の父から順に酒を飲みます。つぎに新郎が飲み干した杯が新婦側親族を一巡します。
F媒酌人のあいさつ
   「幾久しく」とあいさつします。
G媒酌人による閉式宣言